9年間のカナダ生活

カナダ(トロント)でインターンシップをする際の真実:留学生にとってインターンシップを勝ち取るのが難しすぎる理由

カナダ(トロント)でインターンシップをしたい人向けに、如何にインターンシップを勝ち取るのが難しいのかインターンシップを斡旋(あっせん)する業者を通してインターンシップを探すのは得策ではないということについて書いていきたいと思います。

ちなみに、私は9年間のトロント生活で1度たりともインターンシップを経験しておりません。あなたが「そんな人間がインターンシップについて語る資格がない」と思われるのであれば、今すぐこのタブを閉じて下さい。

インターンシップの経験は最初の仕事を見つけるまでには重要ですが、それ以降は、前職の成績や経験の方が重要になるため、特に重視されることはないと思います。

私の場合はインターンシップよりもボランティアでの経験があったので、そちらを活かして仕事を見つけることができました。

そもそもインターンシップとは

インターンシップは基本的に「企業側が学生や新卒の人に対し、有給または無給で職務経験の場を与える」というもの。職務期間は3〜4ヶ月ほど。

場合によっては、インターンの学生を、大学卒業後、ストレートにインターン先の企業で雇用するケースもあります。

北米では学生がインターンシップを経験するのは当たり前ですし、それに関する有名な映画も結構あります。

 

 

 

co-op (Education)との違い

co-op(コーアップ)とは「co-operative education」の訳で、これも「学生が実際の職場で職務経験を積むことが目的」で、インターンシップと同じ目的です。

しかし、co-opの場合は、「学校のプログラムの一環として、大学やカレッジ側が提携している企業や組織へ生徒を送り出す」という形になります。

例えば、「ホテル・ホスピタリティのプログラムを専攻している学生が、カレッジが提携しているホテル先へ1セメスター(3〜4ヶ月間)、職務経験をさせてもらう」という感じです。職務を全うすると、学生には単位が与えられます。

私の友人に「Centennial College」で「ホテル・ホスピタリティ」を専攻していた方がいます。彼はco-opで、トロントのダウンタウンのヒルトン系列でco-opをしていました。

このco-opの単位を修了できなければ卒業できないというのがほとんどです。私感ですが、co-opの期間は有給の場合が多いと思います。私の友人は有給co-opでした。

 

 

なぜ現地の学生は無給でもインターンシップやco-opをするのか?

ボランティアについての記事を書いたときと同じ意見になりますが、職務経験とReference Letter(推薦書)のためです。

文系・理系に関わらず、カナダ・アメリカでは新卒一斉採用というのがありません1つの空いたポジションに何十人、時には100名以上の応募があります。

スターバックスに多くの大卒者が働いていることを考えれば、如何にその競争が激しいのかが良くわかると思います

この競争に少しでも優位に立てるためにインターンシップやco-opでの職務経験とそこで得られる推薦書は大きなアドバンテージの1つになります。

ですので、インターンシップやco-opは本当に学生にとっては「頼みの綱」のような存在で、学生も就職活動の際に職務経験がない場合は非常に不利なことは理解しているため、無給でもインターンシップを受けることが多いのです。

 

 

語学学校の留学生はインターンシップの面接にさえたどり着けない

ちょっと大げさで、厳しい意見ですが、これが現実的でロジカル(論理的)な結論です。もちろん、“例外”もあるでしょうし、「日本人向けの仕事」であればインターンシップもあるかもしれませんが、そうでなければ、大抵の語学学校の留学生は面接までこぎつけないでしょう。

現地の学生や現地の大学に通う留学生もインターンシップの経験を求めています。特に、有給のインターンシップとなると非常に狭き門となります。

失礼を承知で書きますが、日本から来た語学学校レベルの英語力では到底、現地の学生との競争には勝てません。よっぽどインターンシップの職に合った特定分野のスキルがなければ、まずインターンシップの職には就けないと考えて下さい。

 

ここで出てくるのが、インターンシップ斡旋業者

多くの語学学校の留学生がインターンシップをする際、斡旋業者を通すことが多いのではないでしょうか。なぜなら上記に書いたような“競争を勝ち抜けない”ので、斡旋業者と提携している企業先でしかインターンシップを紹介してもらえないからだと思います。。

もちろん、紹介料という費用が必要です。お金を払ってインターンシップを経験させてもらうという形になります。

こういった斡旋業者への私の意見

私は完全に否定するとまでは言いませんが、基本的には否定的な姿勢ではあります。

その理由は費用がかなり高額だからです。だいたいがCA$1000超えだと思います。実際、私のルームメイトがトロントにあるインターンシップ斡旋業者を使いインターンシップの職を得ましたが、費用は$1300くらい払っていたと思います。

もちろん、こういったビジネスが成り立つのは日本人留学生からの“需要”があるからであり、これはカナダで仕事体験をしてみたい、という要望からくるのだと思います。

この料金を支払うも支払わないもあなたの自由ですが、私は「そうして得た、インターンシップは意味があるのか?」と思ってしまいます。

お金を払ってまでインターンを経験したいのであれば、完全無料ですがボランティアをした方が得策だと思います。むしろ、ボランティアのポジションを得るのは無料でできます。高額な費用などかかりませんので、斡旋業者にお金を払うよりもずっとお得です。

ボランティアもいろいろと業務をこなしますし。ボランティアでも現地の職場を生でみることができますから、それで十分なような気もします。

 

私のルームメイトの話 (実話)

上にも書きましたが、私のルームメイトは斡旋業者と契約し、インターンシップに参加しました。

私と大家さんは、彼に何度も「注意喚起」しましたが、彼は最終的には費用を払い、ホテルのインターンシップへ行ったのです。

後に彼は、「無駄な費用だった」と後悔していました。なぜなら、ホテルでは何もやることがなく、ずっと「突っ立っている」、荷物持ちの手伝いをしたりするくらいで、名ばかりのインターンと悔やんでいました。

でも考えて見て下さい、「大した技術も英語力もない」人に重要な任務を任せられるでしょうか。もちろん、この一例だけで結論付ける訳ではありませんが、斡旋業者を通してお金で買ったインターンというのは所詮「そんなもの」だと思います。

彼がもらった「推薦書」もたった2パラグラフだけの「しょうもないもの」でした。

 

 

まとめ

インターンシップを得ることが如何にハードルが高いということがおわかり頂けたでしょうか。ボランティアで経験を積むよりも2倍も3倍も難しいといえます。

だから斡旋業者が存在します。高額な費用を払って、そのサービスを受けるか受けないかはあなた次第です。私は否定的な意見ではありますが。

私の結論としては無理にインターンシップを探さなくても、まずはボランティアできっちり自分の就きたい職務経験を積めば良いと思います。ボランティアについての記事でも書きましたが、ボランティアでもポジションを見つけるのは簡単ではありません。

そもそも論ですが、日本で大学生をしているのであれば、インターンシップなんてしなくても、新卒一斉採用がある訳ですから、カナダの学生のようにインターンシップの経験が大事という訳ではないと思います。

わざわざインターンシップなんてしなくても、海外で一生懸命アルバイトをして自分1人の力で海外生活している人のほうがずっと立派だと思います。

私のように「親の金で現地の大学に通っている人間」よりも、完全に自立している人の方がずっと素晴らしいと私は思います。

ですから、インターンシップをお金で買うようなことはせず、ボランティアやアルバイトに精を出す方が得策なのではと私は思います。

将来、面接で「なぜカナダにいた時にインターンシップをしなかったのか?」と聞かれれば、素直に

「インターンシップのハードルは高く、現地の学生との競争には勝てる見込みはなかったですし、インターンシップの斡旋業者を利用すればそれは可能でしたが、10万円近くも高額な料金がかかるため、お金を払ってまでインターンになろうとは思えなかったからです。」

と言えば良いと思います。ですので、わざわざお金で買うようなインターンシップに拘(こだわ)らず、自分のできる範囲でボランティアなり、アルバイトなりでいろいろな”経験”を積めば良いと思います。

今回も誰かのお役に立てる情報を提供できていればと思います。それでは。

関連記事

  1. 9年間のカナダ生活

    トロントで日本食品が買えるスーパー:車をお持ちならT&T 大統華へ、留学生・ワーホリの方な…

    トロントで日本食を探すことに困ることはありません。日本の食品を扱うアジ…

  2. 9年間のカナダ生活

    「海外への仕送りリスト」:私のオススメ9選と避けるべき2品を紹介

    今回は海外に住んでいる家族や友人への「オススメ仕送りリスト」を紹介しま…

  3. 9年間のカナダ生活

    カナダ(トロント)での携帯契約 <準備編> 絶対に日本でやっておくべきことはSimロック解除

    カナダについてまず真っ先にやっておきたい事の1つに携帯の契約があると思…

  4. 9年間のカナダ生活

    「 Taro’s Fish 」:トロントで一番コスパの良いお寿司を食べるならココしかない…

    今回は勝手な私基準で「トロントで一番コスパの良い寿司屋 in Toro…

  5. 9年間のカナダ生活

    カナダ(トロント)でのボランティア・実体験:4つの企業/団体でのボランティア体験をつづっています

    今回は私がトロントで体験したボランティアについて、できるだけ赤裸々に書…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

おすすめ記事

  1. 登録されている記事はございません。
  1. アジア系

    「 中国国際航空 レビュー (感想):成都 → フランクフルト 編 」多少のマイ…
  2. ハンガリー

    ブダペストでぼったくりタクシー被害に遭わないために:安全・安心・確実にタクシーに…
  3. お金事情

    私の両替術:ベストではないけれど、私には最適な方法
  4. 9年間のカナダ生活

    トロントでの日系コミュニティの大切さと私の体験
  5. ドイツ

    フランクフルトの治安について:全般的に非常に良いが中央駅周辺だけはちょっと注意が…
PAGE TOP